「地域に貢献する財政・金融のプロフェッショナル」と言われている「財務専門官」について「やめとけ」という噂がありますが、実際のところどうなのでしょうか?
私の調べた範囲では、「やめとけ」と言える根拠は見つかりませんでした。
ただ、「財務専門官」と同じレベルの試験を受けて公務員になるのであれば、「裁判所事務官」や「国税専門官」をおすすめする方もいるようです。
「やめとけ」と言われて迷っているのは、自分のやりたいことが見つかっていないのかもしれません。
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財務専門官はやめとけとは言えない
私が調べた限り、「財務専門官はやめとけ」と言える情報は見つかりませんでした。
給与は安定している
公務員ですので、給料が安定しているのは間違いありません。
職員の初任給は235,440円だそうです。
大卒の初任給の平均が228,500円なので、平均よりは高くなっています。
職員初任給:235,440円(令和6年4月現在)
引用元:https://lfb.mof.go.jp/recruit/saiyou2/data.html
(東京都特別区内に勤務する場合。)
2022年の大卒社会人の初任給は、男女計の平均額が22万8,500円
引用元:https://www.orixbank.co.jp/column/article/252/
ただ、地域や企業の規模を考慮されていないので、財務専門官の方がめちゃくちゃ高いとは言えないでしょう。
とはいえ、一般企業に比べ給与が安定している点はメリットといえます。
残業は少なめ?
財務専門官は、残業が多そうなイメージですが、そういった情報もあまり見かけませんでした。
関東財務局の公式サイトに残業に関する質問がありました。
残業はどれくらいありますか?
Answer
引用元:https://lfb.mof.go.jp/kantou/saiyou/yokuarushitsumon08.htm
繁忙期には残業をすることもありますが、そうでないときは早めに退庁し、業務終了後の余暇をそれぞれ楽しんでいます。
また、毎週水曜日は全府省一斉定時退庁日が設定されていますので、メリハリをつけて業務とプライベート両方を充実させることができます
ちょっとぼやかした書き方になっていますし、新規採用職員向けのQ&Aですので、どこまで信用していいてのかは分かりませんが。
とはいえ、実際に公務員をされている方は、「財務専門官はホワイト」といった投稿をされています。
財務専門官はひらすらホワイトで有名。残業時間一桁とかざら。本当におすすめ。
— はらだ (@haaaraaad) September 1, 2022
ただ、この方は岡山の方らしいので、地方は比較的暇で都会は忙しい可能性もあるかもしれません。
財務専門官はやめとけと言える情報がでていないだけかもしれない
「財務専門官はやめとけ」と言える情報は見つからないとお話してきました。
しかしながら、「財務専門官はやめとけ」と言える情報が出ていないだけかもしれませんので注意が必要です。
歴史が浅い
「財務専門官採用試験」は、平成24年度国家公務員採用試験に新設された採用試験です。
まだ歴史が浅く、「財務専門官」として採用された人数も少ない状況です。
毎年150人くらいが採用されていますので、2024年時点で2,000人いないくらいですね。
何でもそうですが、母数が多くなると、不平を言う方の割合は同じでも人数は多くなってしまいます。
全体の中の1%の人が不満を持っているとしても、母数が1000人なら10人ですが、母数が10万人になると1,000人が不満を持っている事になります。
さらにその中で、SNS等で不満を言う割合はもっと少なくなるでしょう。
財務専門官の中にも「やめとけ」と思っている方がいるかもしれませんが、表立って情報がでてきていないだけかもしれません。
志の高い人が受験している
「財務専門官採用試験」は、志が高くて優秀な方が受験している可能性が高いです。
ですので、多少きつい仕事であってもやりがいを持って働けていると考えることもできます。
他の人から見たら「やめとけ」と思うような職場環境であっても、「財務専門官」を目標としてがんばって来た方には気にならないのかもしれません。
そもそも、人に「やめとけ」と言われてやめる方が「財務専門官採用試験」を受験しても、面接で落とされてしまうかもしれませんね。
財務専門官はやめて他の公務員になった方がいい?
同じ公務員になるのなら、財務専門官よりも他の公務員になった方がいいといった意見もあるようです。
女性は裁判所事務官がおすすめ?
ヤフー知恵袋を見ると、財務専門官と裁判所事務官と検察事務官で悩んでいる女性の方の質問がありました。
公務員試験を受けている者です。女です。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10282857635
財務専門官と裁判所事務官と検察事務官で悩んでおります。よければみなさんの意見を教えてください。
この質問に4件の回答がついていますが、全員「裁判所事務官」がおすすめと回答しています。
友人が裁判所に勤めていますが、子どもが小学生以下の職員は男女問わず育児時間を取得するのが当然らしいです。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10282857635
裁判所は、女性が働きやすい環境が整っているようですね。
もちろん、財務専門官と裁判所事務官では、仕事内容がまったく違いますので、自分が何をしたいのかを考える必要もあるでしょう。
国税専門官の方がおすすめ?
ヤフー知恵袋を見ると、財務専門官と国税専門官で悩んでいる方の質問がありました。
国税専門官か財務専門官どちらがおすすめでしょうか?
引用元:https://contents.jobcatalog.yahoo.co.jp/qa/list/11201816056/
年収や試験の難易度、転勤、仕事内容等を考慮して教えていただけると幸いです。
回答の多くは、下記のような理由で国税専門官をおすすめしているようです。
- 給与がいい
- 転勤が少ない
- 合格しやすい
仕事内容が理由ではないので、財務専門官と国税専門官とどちらが自分にあっているかを考える必要はあるでしょう。
まとめ:財務専門官は「やめとけ」と言えない
財務専門官について、「やめとけと言えるだけの情報はない」という結論になりました。
公務員ですので給与は安定していますし、残業もそれほど多くないようです。
ただし、財務専門官は比較的新しい職種で十分な情報が出回っていないだけかもしれません。
なお、同じ公務員であれば、財務専門官ではなく、裁判所事務官や国税専門官をおすすめする声もあるようです。
- 裁判所事務官:女性が働きやすい環境
- 国税専門官:財務専門官より合格しやすく給与が良い
ただし、いずれも仕事内容を考慮していない点に注意です。
事前に「財務専門官」のことを調べるのは当然ですが、各財務局の「業務説明会」や「職場訪問」で先輩の本音や職場の雰囲気をしっかり感じ取ることも必要でしょう。
「やめとけ」と言われて迷っているのは、自分のやりたいことが見つかっていないのかもしれません。
自分の「やりたいこと」や「強み」を見つけるには、キャリアコーチングがおすすめです。
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