就職や転職を考えている人の中には、「非上場企業はブラックだからやめとけ」と言われた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
これは真実なのでしょうか?
結論からいうと、「非上場企業はブラックだからやめとけとは言えない」です。
日本のほとんどの企業は、非上場企業です。
また、非上場企業といっても、ピンからキリまでありますので、一括りで語れるものではありません。
ですので、非上場企業だからやめとけと断言することはできません。
「やめとけ」と言われて迷っているのは、自分のやりたいことが見つかっていないのかもしれません。
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日本の企業の99%以上は非上場企業
まず、日本のほとんどの企業は非上場企業ということについて説明しておきます。
上場企業の数は多少増減がありますが、2024年3月時点でだいたい4,000社です。
一方、日本にある企業は、2021年の統計局の調査によると、約370万社となっています。
日本の企業の99%以上が、非上場企業ということが分かると思います。
日本のほとんどが非上場企業という状態で、「非上場企業はブラック企業」と一括りに論じるのは無意味ということが分かっていただけたと思います。
日本の労働人口の約96%は非上場企業で働いている
日本のほとんどの企業が非上場企業と分かったところで、非上場企業で働く人の割合も見ていきます。
上場企業の従業員は、東京商工リサーチの2021年3月の調べで280万人となっています。
一方、日本の労働人口は、統計局の2022年の調査によると、約6900万人といわれています。
個人事業主等も含めて、約96%の人が非上場企業で働いていることになります。
ですので、上場企業で働くことの方が非常に珍しいことといえます。
上場企業でないとダメという考えよりも、それぞれの企業を見て、就職・転職すべきか判断した方がいいでしょう。
上場企業だからブラック企業じゃないわけではない
日本のほとんどの企業は非上場企業なので、「非上場企業=ブラック企業」と限らないとお話してきました。
同じく、「上場企業≠ブラック企業」というわけでもありません。
東証プライムに上場している「ワタミ株式会社」や「東京電力ホールディングス株式会社」もブラック企業とたたかれていたことがありました。
会社全体ではなく、特定の部署だけかもしれませんが、上場企業といえども、過酷な労働環境になっている職場もあるでしょう。
ですので、就職・転職するときは、「上場企業かどうか」だけにこだわり過ぎるのはよくありません。
まとめ:非上場企業はブラックだからやめとけ?
結論は、「非上場企業はブラックだからやめとけとは言えない」です。
日本の企業の99%以上が非上場企業で、約96%が非上場企業で働いている状況です。
「非上場企業はやめとけ」と言ってしまうと、働く場所がなくなってしまいます。
確かに上場企業の方が給料が良く、世間体も良い傾向があります。
しかしながら、それだけを理由に就職・転職してしまうと後悔することになるかもしれません。
上場企業だけにこだわらず、自分のやりたいこと等、条件を考えた上で、就職・転職を考える必要があるでしょう。
「やめとけ」と言われて迷っているのは、自分のやりたいことが見つかっていないのかもしれません。
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