ヤフー知恵袋を見ていると、今の会社を辞めて、バス運転手になりたいという方がいらっしゃいました。
バス運転士への転職は後悔しますか?それとも、充実していますか? バスの運転士になりたい32歳、妻子持ちです。年収400万、ローン無しです。
昔から運転は好きだったのですが、20代の時にスピード違反による免停があ ったためバス運転士は諦めていました。それから数年経ち、ある日「バス祭り」的なイベントへ行きました。そこで、またバスに対する気持ちが高くなりました。
(中略)
私の仕事に対する考えは、たとえ暇でも、嫌な仕事は嫌という考えです。忙しくて大変でも、やりがいのある仕事で充実感があれば頑張れます。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10143904300
昔から運転が好きで、バスの運転手を希望していたようです。
一度は別の仕事についたが、その後バスの運転手になるのかどうか迷っているようです。
結論からいうと、「運転が好きという理由だけならバス運転手はやめとけ」です。
自分1人ならいいですが、家族を養っていくことを考えると、給料面、労働面で大変な思いをするでしょう。
「やめとけ」と言われて迷っているのは、自分のやりたいことが見つかっていないのかもしれません。
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運転が好きでバス運転手になっても4年で半数が辞める
国土交通省の調査によると、バス運転手になった理由の6割以上が「運転が好きだから」だそうです。
引用元:国土交通省 https://www.mlit.go.jp/common/001038074.pdf
多くの方が、好きでバスの運転手になったことが分かります。
一方で、念願のバス運転手になっても、約半数の方が4年以内に離職をしているようです。
引用元:国土交通省 https://www.mlit.go.jp/common/001038072.pdf
「運転が好き」という理由でバスの運転手になったのに、現実は離職されていることが多いといえます。
もちろん、運転が好きじゃない方が離職されていることもあるでしょう。
バスの運転手になりたいという夢だけではやっていけないのが、現実の世界です。
退職理由は過労働・会社の将来への不安
バス運転手を退職した理由は、過労働・会社の将来への不安が多くあげられているようです。
以前もバス運転手をされていた方に、前社を辞めた理由をアンケートした結果が以下のとおりです。
引用元:国土交通省 https://www.mlit.go.jp/common/001038074.pdf
バスの運転手を続けたいと思っていても、労働環境や給与という条件はしっかりと考えないといけないということですね。
特に、家族を養っていかないといけない立場の場合、体を壊して働けなくなったり、突然会社が無くなったりするリスクも想定しておく必要があります。
「運転が好きだから」という理由だけでは、「バス運転手をやめとけ」と言わざるを得ません。
バス運転手の給料は上がりにくい
労働環境以外にも、バス運転手の給料は上がりにくいという調査結果があります。
バスの運転手(赤色)と全職種(青色)の年代別の給料を比較したのが、下記グラフです。
20代のうちは他の職種よりも給与がいいですが、頭打ちになるのが早く、40代以上になると他の職種と大きな給与の差がでてしまっています。
引用元:国土交通省 https://www.mlit.go.jp/common/001038072.pdf
40代といえば、一般的には子供が大きくなり、教育にもお金がかかるころです。
その頃に給料が上がらないとなると、かなり生活が厳しくなるのではないでしょうか?
「運転が好きだから」という理由でバスの運転手になっても、家族を養っていくのに十分な給与がもらえないのでは、きつくないでしょうか?
バス運転手は接客業
バスの運転手は接客業という考え方もあります。
直接お客さんとしゃべったりする時間は短いですが、丁寧な運転や適切なアナウンス等も接客の1つでしょう。
場合によっては、お客さんから理不尽なクレームをつけられることもあると思います。
「運転だけしてればいい」というわけではありませんので、運転以外の部分でストレスを抱えることになるかもしれません。
バスの運転以外の業務のことも頭にいれておかないと、「思っていたのと違う」となってしまうでしょう。
まとめ:運転が好きだけという理由ならバス運転手はやめとけ
「運転が好きだから」という理由だけで、バスの運転手になるのは「やめとけ」と言わざるを得ない環境です。
給料はあまりあがらず、人手不足により労働環境も悪化しているようです。
もしかしたら、就職したバス会社自体が無くなってしまうかもしれません。
自分の夢だけではなく、家族のことも考えて転職を考えてほしいです。
どうしてもバスの運転手になりたいのであれば、給与、労働環境等の条件のいいバス会社を選ぶことをおすすめします。
「やめとけ」と言われて迷っているのは、自分のやりたいことが見つかっていないのかもしれません。
自分の「やりたいこと」や「強み」を見つけるには、キャリアコーチングがおすすめです。
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