安定を考えると、就職は全国展開している大手企業にしたいと思っている方もいると思います。
一方で、「全国転勤があるのは嫌だなあ」と感じる方も多いと思います。
引っ越しは面倒ですし、友人や恋人と離れ離れになります。
また、家族ができると、いっしょに行くのか単身赴任かで悩むことになります。
ずばり、「プライベートが大事なら全国転勤の会社はやめとけ」です。
やはり転勤で全国を転々としていると、プライベートの人間関係を維持するのは難しくなります。
仕事もプライベートも大事という方は、全国転勤の会社は選ばない方がいいでしょう。
転勤でもっとも困るのは家族関係
独立行政法人労働政策研究・研修機構が実施した「転勤に関する個人web調査」によると、転勤でもっとも困るのは、家族関係のようです。
現在の会社でのあなたの転勤経験に照らして、転勤があることにより、困難に感じることがあるかについては各項目で、「そう思う・計」(「そう思う」と「ややそう思う」の合計)の割合をみると、「結婚しづらい」(28.1%)、「子供を持ちづらい」(31.1%)、「育児がしづらい」(44.5%)、「進学期の子供の教育が難しい」(55.0%)、「持ち家を所有しづらい」(57.9%)、「介護がしづらい」(60.9%)となっている。
引用元:https://www.jil.go.jp/kokunai/other/whitepaper/20171215.html
20代の場合、「結婚しづらい」が55%とさらに大きくなってきます。
結婚というのは、人生の大きなイベントですので、転勤の有無で結婚できるかどうかに影響があるというのは、なかなかつらいものがあります。
悪い言い方をするなら、自分の人生を会社ににぎられているような感じかもしれませんね。
既婚者の40%以上が単身赴任
既婚者で転勤を経験したことがある人のうち、40%以上が単身赴任を選んだそうです。
国内転勤では、家族帯同が 58.5%、単身赴任が 41.5%となっており、海外転勤では家族帯同が 50.4%、単身赴任が 49.6%となっている。
引用元:https://www.jil.go.jp/kokunai/other/whitepaper/documents/20171215-tenkin_01.pdf
単身赴任を選んだ理由は、「持ち家があったから」「子の就学・受験のため」の2点が多いという結果でした。
家族のために家を建てたのに、その家を置いて単身赴任しないといけないというのは何とも悲しいですね。
私の同僚でも、マイホーム建ててすぐに転勤が決まり、単身赴任した方が何人もいました。
「マイホームを建てたら転勤させられるんじゃないか?」という変な噂がでたこともあります。
転勤免除される可能性もある
ここまでは、「全国転勤のある会社はやめとけ」という話をしてきました。
一方、持ち家や介護等の理由により、転勤を免除してもらもらえる会社もあるようです。
引用元:https://www.jil.go.jp/kokunai/other/whitepaper/documents/20171215-tenkin_01.pdf
約4割の人が、転勤対象から免除されたと回答しています。
ただし、配慮なく転勤させられた人は約26%いますので、企業によって考え方は違うのでしょう。
転勤有りの会社だからといって最初から諦めずに、転勤に対する配慮があるかどうかを確認してみるのもいいでしょう。
まとめ:プライベートが大事なら全国転勤の会社はやめとけ
「プライベートが大事なら全国転勤の会社はやめとけ」という結論になりました。
特に、家族に関することで、転勤が困難と感じることが多いようです。
20代の方の55%が、「結婚しづらい」と考えていますので、結婚願望がある方には特に厳しいと思います。
とはいえ、転勤に配慮をしてくれる会社もありますので、転勤事情をまずは確認してみるのもいいでしょう。