ヤフー知恵袋を見ていると、歯科衛生士になるかどうか迷っている方の質問がありました。
歯科衛生士が負け組かどうかを気にされているようでした。
歯科衛生士って人生負け組ですか?働きにくい所が多いのですよね……歯科衛生士を目指すか迷っています
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13197749703
結論としては「職場によって対応が違うので、歯科衛生士をやめとけとは言えない」です。
歯科衛生士と一口に言っても、給与や待遇は職場によって様々です。
全国で7万近い歯医者さんがありますので、中にはブラックなところもあるかもしれません。
しかし、一般的には歯科衛生士は資格も必要ですので、安定した職業と言えます。
働く場所を考えれば、歯科衛生士は「やめとけ」とは言えないでしょう
歯科衛生士の就業率は伸びている
厚生労働省の資料によると、歯科衛生士の免許登録者数の伸び以上に、業務に従事する歯科衛生士の伸びの方が大きいことが分かります。
引用元:https://www.mhlw.go.jp/content/10804000/000912195.pdf
これは、歯科衛生士の需要が伸びていると言ってもいいでしょう。
歯医者が今後必要なくなるような状況は考えにくいので、歯科衛生士は安定していると考えられます。
決して、歯科衛生士は底辺の職業ではないです。
歯科衛生士の待遇は勤め先によって変わる
歯科衛生士が「やめとけ」と言われるのは、勤め先の歯医者によるのではないかと思います。
歯医者の多くは個人経営で、良くも悪くも経営者次第で働きやすさが変わってくると考えられます。
歯医者の4分の3は個人経営
日本全国で7万弱の歯医者がありますが、そのおよそ4分の3は個人経営です。
下記表は、厚生労働省の資料をもとに、全国区の「歯科診療所」の数をまとめたものです。
歯科診療所開設者 | 施設数(2022年10月1日時点) |
---|---|
国 | 4 |
公的医療施設 | 259 |
社会保険関係団体 | 6 |
医療法人 | 16,241 |
個人 | 50,896 |
その他 | 349 |
合計 | 67,755 |
そのため、経営者によっては福利厚生や給与が悪いということが考えられます。
また、個人経営の場合は職場の人数も少ないので、嫌な同僚がいるとストレスになることでしょう。
個人経営の歯医者は待遇も様々
個人経営の歯医者の場合、歯科衛生士に対する待遇も様々です。
待遇がよくて、10年以上の長期勤務の方ばかりという職場があります。
歯科衛生士は人とコミュニケーションする能力が必要です。また個人の歯科医院が多いので、就職先によってかなり待遇等が異なります。私のところは転勤等以外の理由でやめた人はおらず、みんな10年以上は働いていますが。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13197749703
一方で、女性を低く見ている職場ですと、待遇は最悪のようです。
負け組です。小さなクリニックで毎日ストレスですよ。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13197749703
対人関係に疲れ、男院長のお手伝いさんです。健康保険、年金、退職金、休暇など
しっかり確保できてません。こんなに女性を低く見てる職業は、医療系ではサイテーです。
ですので、「歯科衛生士が良いか悪いか」よりも、「どの歯医者で働くか」を考えた方が、満足のいく結果が得られると思います。
気持ち悪い患者に対する対応も経営者次第
歯医者に治療にくる方の中には、女性の歯科衛生士さんの指をなめる気持ちの悪い患者さんなんかもいるようです。
患者だから何をしてもいいわけではないので、そういった患者さんにちゃんとした対応がとれるかどうかも経営者次第だと思います。
患者さんを大事にすることも必要ですが、従業員のことも考えてくれる経営者でなければ、「やめとけ」となりますね。
まとめ:歯科衛生士をやめとけとは言えない
「歯科衛生士をやめとけとは言えない」という結論になりました。
歯科衛生士自体は、資格が必要で、需要も伸びているので、「やめとけ」というような職業ではありません。
一方で、歯医者は個人経営が多いので、働きやすさは経営者によって大きく影響されます。
「歯科衛生士になるべきかどうか」よりも、「どの歯医者で働くべきか」を考えた方が、自分の満足のいく結果に結びつくと考えられます。