小さい会社はやめとけ?世の中の会社の85%が該当するから断言できない!

当ページのリンクには広告が含まれています。

ヤフー知恵袋を見ていると、小さい会社で働いている方の質問がありました。

自分の働いている会社が労働基準法を守らないようなブラックなので、小さい会社は全てブラックなのか気になっているようでした。

小さい会社って、どこもブラックですか?
最近まで、あるインテリアショップで働いていました。
(中略)
15名ほどの小さい会社だったんですが、小さい会社は、どこもこんなもんでしょうか?
今、転職を考えている会社も小さい会社なので、かなり不安です。

引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1314415878

結論としては「会社によるので、小さい会社はやめとけと断言できない」となります。

小さい会社は、世の中の企業の85%を占めるとされています。

業種も様々ですので、衰退していっている企業もあれば、これから大きく伸びる企業もあるでしょう。

そんな状況で、「小さい会社はやめとけ」と一括りにして断言することはできません

目次

世の中の85%が小さい会社

日本の企業の85%が小さい企業といわれています。

中小企業庁の定義によると、小規模事業者といわれる「小さい会社」の定義は以下のようになっています。

(3)小規模企業
ア、製造業、建設業、運輸業その他の業種:従業者規模20人以下
イ、卸売業、小売業、サービス業:従業者規模5人以下
※宿泊業・娯楽業は、従業者規模20人以下

引用元:https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/chu_kigyocnt/2023/231213chukigyocnt.html

売上と資本金は関係なく、従業員数だけで定義されています。

実際の小規模事業者の割合は、以下のとおりです。

日本の企業の約85%が小さい会社ということが、分かります。

従業員100人くらいの企業も「小さい会社」と考えるなら、もっと割合は増えます。

引用元:https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/chu_kigyocnt/2023/231213chukigyocnt.html

日本の会社の約85%が小さい会社ですので、それら全てが「ブラック」というわけでは、ありません

また、これから伸びる余地のある会社なのか等、考慮すべきことを考えずに、「やめとけ」とは言えないはずです。

法律を無視しないと生きていけないような会社はやめとけ

小さい会社に限らず、法令を無視しないと経営が成り立たないような悪質な会社も残念ながら存在しています。

そういった会社については「やめとけ」と断言できます。

具体的には次のような兆候があれば要注意です。

  • 労働基準法を無視した長時間残業を強要される
  • 安全対策が不十分で危険な作業を強いられる
  • 給与の一部を不当に天引きされたりする
  • 税金対策として書類の改ざんを余儀なくされる

法令順守は最低限のことであり、法を無視する会社には将来性がありません。

上で紹介したヤフー知恵袋の質問者さんも、残業代がつかない、給与を勝手に下げられる状況だったようです。

このような会社では自分の人生を棒に振ってしまう可能性が高いので、「やめとけ」と断言します。

ベンチャー企業なら億万長者になれる可能性がある

一方で、小規模ながらもベンチャー企業であれば、億万長者になれる可能性もあります。

起業間もない小さい会社でも、優れたビジネスモデルやアイデアを持っていれば、大企業に成長する可能性を秘めています。

実際に、現在の大手企業も当初は小さなベンチャー企業から始まっています。

フリマアプリで有名なメルカリも、2015年当時は社員数は約60人だったそうです。

上で紹介した小規模事業者の定義とは異なりますが、世間一般のイメージでは「小さい会社」だったといえます。

そんなメルカリですが、今では上場も果たし、多くの人が知るサービスとなりました。

メルカリの上場により、35名の方が6億円以上の資産を手にいれたという計算もあるようです。

同社の新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)の株主の状況をみると、記載されている個人名は35名、うち14名が役員の状況に記載がない従業員である。
記載がある中で最も株数が少ない人の株数は「115,000株」。これに上場当日終値の5,300円をかけると、6億950万円になる。従って、35名が6億円以上の資産を有する計算になる(もちろん、ストック・オプションの付与の条件、払込額などを考慮していない計算ではある)。

引用元:https://newspicks.com/news/3111709/body/

非常に夢のある話ですね。

大企業であれば収入は安定しているでしょうが、短期間で億万長者になることはなかなか難しいでしょう。

全てのベンチャー企業がうまくいくとは思いませんが、億万長者を目指すなら「小さい会社」も選択肢に入るのではないでしょうか?

小さい会社には伸びしろがあるかもしれない

十分な事業基盤を持つ小さい会社であれば、規模は小さくても成長の余地は大いにあります

「2024年版中小企業白書・小規模企業白書」によると、小さい会社は「省力化投資」の余地が大きいようです。

業務の効率化が十分できていない、と言い換えてもいいかもしれません。

引用元:https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2024/PDF/2024gaiyou.pdf

そもそも、業務の効率化という考え自体がない会社もあるかもしれません。

大企業であれば、優秀な従業員が1人増えたところで、大きな変化はないでしょう。

しかし、小さい会社であれば、優秀な人材が入ることで、大きく飛躍できる可能性があるとも言えます。

自分の力で会社を動かすことができるというのも、小さい会社の魅力と考えられます。

ですので、やる気と能力がある方は、小さい会社の方が向いているかもしれません。

小さい会社の後継者になれるかもしれない

小さい会社に就職すれば、将来的に経営を引き継ぐチャンスに恵まれるかもしれません。

特に、後継者不足に悩む中小企業では、優秀な若手社員に期待を寄せることがあります。

実際、中小企業の半分以上が後継者不在のようです。

引用元:https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2024/PDF/2024gaiyou.pdf

事業の継承者として抜擢される可能性があれば、それは大きなインセンティブになるでしょう。

さらには、独立して自身の会社を起こすチャンスにもつながるかもしれません。

このように、小さい会社には長所も短所もあり、一概に良し悪しを言えません。企業の実態を見極めることが大切です。

まとめ:小さい会社はやめとけと断言できない

小さい会社はやめとけと断言できない」という結論になりました。

世の中の企業の85%が「小さい会社」ですので、それらをまとめて「やめとけ」とは言えないでしょう。

小さい会社は大企業のように安定はしていませんが、一人の力で会社を動かすこともできます。

業務効率化を進めるだけで、利益が大きくなることもあるでしょう。

功績が認められれば、後継者として会社を任されることも考えられます。

「小さい」かどうかよりも、「何がやりたいか」「どんな会社なのか」を考えた上で、会社を選ぶ必要あります。

メルカリのように、最初は小さい会社でも、株式上場で億万長者になれる可能性だってあります。

ただし、法律を遵守していない「ブラック企業」であれば、小さいかどうかは関係なく「やめとけ」ですので、ご注意ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次