ヤフー知恵袋を見ていると、刑務官の仕事に興味を持っている方の質問がありました。
刑務官について 刑務官をおすすめしない理由は何ですか? 過去働いた経験がある方、現在働いている方 に回答いただきたいです。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13286016223
結論としては「上下関係の厳しさが嫌なら刑務官はやめとけ」です。
刑務官は受刑者との関係もあり、非常にルールに厳しい職場です。
そのため、上下関係の厳しさに耐えられるような方でないと、刑務官は務まらないと考えられます。
実際、刑務官の離職率は一般の公務員の3倍程度ありますので、生半可な覚悟なら「やめとけ」と言わざるを得ません。
刑務官は上下関係が厳しい
刑務官の職場では、上下関係がとても厳しいのが特徴です。
刑務官という特殊な職業が、上下関係の厳しい職場環境を生み出しているのではないかと考えられます。
上下関係が厳しいという口コミ多数
刑務官を経験したことがある方の口コミを見ると、上下関係が厳しいという意見が多数ありました。
刑務所の常識が社会の非常識という言葉、私が民間に出て”なるほど。、確かに”と思いました。
閉鎖された空間、あのような指導、態度が当たり前でそれを代々誰も違和感なく続けてるのだと思いますよ。自分がされてきたから後輩にもしていくという考えだと思います。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13286016223
刑務官以外の世界を経験していないので、先輩から受けた内容をそのまま後輩にしてしまっているようです。
刑務官独特のルールの中で、業務が行われているのかもしれません。
受刑者に対して指示命令的な言葉づかいをする刑務官が9割
刑務官の上下関係の厳しさは、受刑者との関わり方にも関係があると考えられます。
受刑者に対して、どういった言葉づかいをしているかのアンケートに対して、刑務官の約9割の人が指示命令的な言葉づかいをしているようです。
引用元:https://www.moj.go.jp/content/001398988.pdf
これは、受刑者になめられないように、しっかりと上下関係を見せつけているとも考えられます。
受刑者との間でも厳しい上下関係があり、それがそのまま刑務官同士での上下関係の厳しさにもつながっているのかもしれません。
刑務官のストレスの1位は職場での人間関係
一見すると、受刑者との関係のストレスを感じるように思います。
しかし、ストレスをもっとも感じるのは「職場での人間関係」というアンケート結果があります。
引用元:https://www.moj.go.jp/content/001398988.pdf
特に、若手職員の場合、先輩職員との関係が一番のストレスになっているようです。
引用元:https://www.moj.go.jp/content/001398988.pdf
上から受けたストレスを、自分より下の相手で発散しているという図式があるのかもしれません。
理不尽とも思える上下関係をしっかり受け止められる方でないと、刑務官は務まらない可能性があります。
刑務官はデスクワークよりも運動能力が求められる
刑務官は収容者の管理を主な業務としており、デスクワークよりも運動能力が求められる傾向があるようです。
アンケートによると、刑務官が評価されるのは「デスクワークに長けること」よりも「武道や運動の能力に長けること」だそうです。
引用元:https://www.moj.go.jp/content/001398988.pdf
しかも、このアンケートを見ると、「積極的に意見を言うタイプ」よりも「上司の指示に素直に従うタイプ」の方が評価されやすいことも分かります。
「上司に素直に従い、運動の力が高い」というのは、まさに体育会系という感じですね。
もちろん、刑務官として体力が必要なのだとは思いますが、体育会系の人間が評価されやすい職場ということが分かります。
刑務官の離職率は通常の3倍
刑務官の離職率は、他の公務員に比べて3倍程度と言われています。
少し古いのですが、平成28年10月の国会の質疑の中に、刑務官の離職率について話がでています。
それによると、刑務官に採用されてから3年未満で離職するのは、約15%だそうです。
刑務官の離職率につきましては、採用になってから三年未満で離職する者の率というのが大体一五%程度ということになっております。
しかし、これは全体の数字でございまして、実は、今お尋ねのありました女性の刑務官につきましては、これが約三分の一を超えるというような状況になっておりまして、非常に高い率となっております。
引用元:https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000419220161026005.htm
一方、国家公務員の総合職で、3年未満の離職率は、約4.7%(平成28年)となっています。
引用元:https://www.jinji.go.jp/kouho_houdo/kisya/2205/taisyokuzyoukyou2022.html
同じ公務員でも、刑務官は約3倍も離職率が高いことになります。
離職率が高いのは、次のような理由があると考えられます。
- 危険な出来事に巻き込まれるリスクがある
- 精神的・肉体的な負担が大きい
- 上下関係が厳しく窮屈な環境にある
- やりがいがない
これらの理由から、刑務官を続けることが困難になる人も多いのです。
また、新人だけでなく、刑務官の約2/3の人は退職を考えたことがあるというデータもあります。
引用元:https://www.moj.go.jp/content/001398988.pdf
上下関係の厳しさや仕事のやりがい等、長年務めるには厳しい環境かもしれません。
はっきりとデータでもでていますので、「刑務官はやめとけ」と言わざるを得ません。
まとめ:上下関係の厳しさが嫌なら刑務官はやめとけ!
「上下関係の厳しさが嫌なら刑務官はやめとけ!」という結論になりました。
刑務官は、パワハラまがいの上限関係が普通にある職場のようです。
受刑者に対しても、指示命令のような口調が当たり前の世界ですので、一般の常識とは違うのかもしれません。
また、運動能力があり上司の指示に素直に従う人間の方が、刑務官として評価されるようです。
体育会系でないと、刑務官は務まらないのかもしれません。
離職率が一般の公務員の3倍ということを考えても、「刑務官はやめとけ」という結論になります。