ヤフー知恵袋を見ていると、百貨店への就職を考えている人の質問がありました。
今後、百貨店業界が衰退するかどうか気にされているようです。
新卒の就職先として高島屋や伊勢丹といった大手百貨店は将来性はあると思いますか??
私は百貨店はお年寄りが御用達のイメージでこの先衰退するのかなあと思っているのですが
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10287139245
結論は「将来性を考えるなら百貨店への就職はやめとけ!」です。
以前は、百貨店といえば華やかで、安定した職場だったといえます。
しかし、現在ではネットの台頭等の影響で、百貨店の売上は減少傾向です。
今から就職して、退職までの40年間で、さらに百貨店の売上が落ちる可能性もあります。
ですので、将来のことまで考えると、「百貨店への就職はやめとけ」となります。
百貨店業界は右肩下がりなのでやめとけ
百貨店業界は長年の低迷が続いており、将来性という点で懸念されるべき状況にあります。
国内の百貨店売上高は右肩下がりの傾向にあり、業界全体が縮小を余儀なくされています。
日本百貨店業界が公開している「百貨店売上高」をもとに、2008年から2023年までの売上高をグラフにしてみました。
各年の12月のデータをもとに、グラフにしています。
12月だけのデータですので、その年の気温によって多少売上が左右されていると考えられます。
しかしながら、コロナ化の2020~2022年を除くと、右肩下がりになっていることが伺えます。
このような業界不振の主な理由としては、以下のようなことが挙げられます。
- 消費者ニーズの多様化により、百貨店の魅力が相対的に低下
- ネット通販の台頭による売上げ減少
- 人口減少に伴う国内市場の縮小
- 物価の伸び悩みによる消費マインドの低迷
かつての百貨店は、高級品の品ぞろえと上質なサービスで人気を集めていましたが、近年は専門店やネット通販の方が消費者ニーズに合っているようです。
加えて、少子高齢化による市場縮小や、デフレ環境が続いたことで、消費の勢いが落ちているのも大きな要因と言えます。
このような状況下で、百貨店各社は経営合理化を迫られ、賃金水準の低下や従業員の大量削減を余儀なくされてきました。
就職先としての魅力が失われつつあるのが実態です。
将来性を重視するならば、「百貨店への就職はやめとけ」という結論になります。
過剰な接客を求めるカスハラにも対応しないといけない?
同じ商品の場合、百貨店の商品の方が、全体的に高めの価格設定になっていることが多いです。
立地や接客等、商品以外の部分の価値を価格に上乗せしていると考えれば、しょうがない部分もあるでしょう。
そのため、百貨店の販売職は、過剰な接客を強いられる恐れがあり、精神的なストレスが蓄積しやすい職場だと言えます。
カスタマーハラスメント(カスハラ)の問題にも直面する可能性があります。
もちろん、お店もカスハラに対しては、対策をとっているでしょう。
一方で、売上高が減っている状況を考えると、多少の無理な要求は飲まざるを得ないかもしれません。
百貨店の売上が減れば減るほど、嫌な客を断れない状況になってしまう可能性もあります。
ストレス対策とメンタルヘルスケアが不十分な百貨店では、長期的に働き続けることが難しくなる可能性があるということを認識しておく必要があります。
まとめ:将来性を考えるなら百貨店への就職はやめとけ
「将来性を考えるなら百貨店への就職はやめとけ」という結論になりました。
消費者の多様なニーズ等により、百貨店の売上は右肩下がりになっています。
給与や安定を考えると、就職先としての百貨店の魅力は薄れていると考えます。
新卒で入社すると、約40年間仕事をすることになりますので、将来性も考えて就職先を選びたいところです。
右肩下がりで売上が減少している、百貨店業界への就職は、おすすめしません。