国家公務員といえば、昔から安定していて人気の職業です。
しかしながら、「国家公務員一般職はやめとけ」という声もきかれます。
実際のところ、どうなんでしょうか?
結論としては、「有能なら国家公務員一般職はやめとけ」です。
民間企業に行っても通用するぐらいの有能な能力を持った方でしたら、国家公務員の仕事や待遇に不満を感じることが多いかもしれません。
一方で、無能な人であれば、国家公務員という安定した職業は楽ができる可能性が高いです。
また、無能なふりして適当に仕事をさぼりつつ、プライベートを充実させるというのもいいでしょう。
国家公務員一般職が「やめとけ」になるかどうかは、どれだけ仕事をがんばるかに左右されると思います。
国家公務員一般職はやりがいを感じにくい
国家公務員一般職は、国民の公僕として安定した職場ではありますが、その反面、仕事にやりがいを感じにくい側面があります。その理由は以下の通りです。
- 業務内容が限定的で創造性を発揮しづらい
- 縦割り組織のため裁量の範囲が狭い
- 民間に比べ昇進のチャンスが少ない
- 形式主義が強く新しい発想が生かしにくい
一般職の業務は法令に基づく事務的な作業が中心となり、創造性を求められる機会は限られています。
部署にもよりますが、ルーチン業務がメインとなり、有能な方には退屈に感じるかもしれません。
また、特殊な事務処理ですので、民間企業に転職しようとした時に、身につけたスキルが活きにくいというのもマイナスです。
組織も縦割りが色濃く、部署を越えた横の連携も取りづらい構造になっています。
国家公務員一般職は安定性は高い代わりに、やりがいや意欲を持ち続けることが難しい職場であると言えるでしょう。
逆にいうと、毎日決まった業務だけやっておけばいいと割り切ってしまえば、楽な職種と考えることもできるでしょう。
有能な人ほど忙しくなる
国家公務員一般職に限った話ではありませんが、有能であればあるほど、さまざまな重要業務を任されることになります。
そのため、有能な人ほど忙しくなる傾向があります。
具体的には、以下のような業務が有能な人に集中してしまいがちです。
- 重要な政策立案関連業務
- 各種プロジェクトの中心的役割
- 危機管理や災害対応における指揮監督業務
- 先例のない新しい事案への対応
有能な人材には、こうした重要案件が集中し、長時間労働を強いられがちなのが実情です。
私の知り合いに国家公務員一般職の方がいますが、残業が多いのは有能な人ばかりで、役に立たない人はさっさと定時で帰っているようです。
民間企業であれば優秀な人材ほど重用され、処遇面でもメリットを得やすい傾向があります。
国家公務員一般職の場合は、そうした報酬面でのメリットも得にくいので、有能な人ほど不満が溜まる可能性があります。
無能なフリして、めんどくさい業務はしないという手もあると思います。
ただ、本当に有能な人だったら、無能なフリをするのもしんどいかもしれませんね。
有能な人でも国家公務員一般職は年功序列が強い
国家公務員一般職の場合、有能であっても、年功序列が根強く残っているため、実力に見合ったポジションになりにくい環境があります。
具体的には、以下のような課題が挙げられます。
- 若手で優秀でも昇進が遅れがち
- 年長者の意見が重視され過ぎる
- 新しいアイデアを出しづらい雰囲気がある
- 専門性よりも年功重視の人事が行われる
このように、年功序列が色濃く残る国家公務員では、若手や有能な人材が活躍する機会が限られてしまう側面があります。
民間企業であれば、能力主義に基づき、優秀な人材は積極的に登用され、実力を発揮できる機会が設けられています。
しかし、国家公務員一般職では、そうした人事制度が整備されていないのが実情です。
私の知り合いの国家公務員一般職の方も、「なんであの無能な人の方が給与が多いの?」と、よく不満を漏らしています。
有能な人であれば、仕事への意欲や士気の低下も考えられると思います。
忙しいわりに、それに見合ったポジションや給与をもらえないのであれば、「国家公務員一般職はやめとけ」と言わざるを得ません。
まとめ:有能なら国家公務員一般職はやめとけ
「有能なら国家公務員一般職はやめとけ」という結論になりました。
国家公務員一般職は安定している反面、能力に見合ったポジションや給与を得にくいといえます。
それなのに、有能な人のもとには、業務がたくさん集まってくる傾向があります。
忙しいのに、それに見合ったメリットが得られないのであれば、「やめとけ」と言わざるを得ません。
逆にいうと、給与に見合った仕事だけを最低限こなすという感じに割り切ってしまえれば、国家公務員一般職は悪くないでしょう。
ただ、有能な方は、無能なフリをするのも窮屈だと思いますので、「国家公務員一般職はやめとけ」と言っておきます。