ヤフー知恵袋を見ていると、不動産の賃貸営業に転職しようと思っている方の質問がありました。
興味はあるようですが、賃貸営業のマイナスのイメージに悩まれているようです。
20代です。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12272353827
不動産賃貸営業に転職しようか悩んでいます。(大手ではなく地方の不動産屋)
ですが、離職率が高い、賃貸営業と検索すると〝やめとけ〝などマイナスな意見も
沢山出てきます。そこで質問なのですが、賃貸営業をするにあたっての
メリット・デメリットやアドバイスを頂きたいです。
結論からいうと、「忙しいのが嫌なら不動産の賃貸営業はやめとけ」です。
一般的に、不動産の賃貸営業は忙しい仕事です。
それに見合った報酬があればいいですが、残業代がでないような会社もあるようです。
ですので、長時間労働になる割に給与が安いことも考えられます。
ですので、忙しいのが嫌な方や、忙しさに見合った給与がほしい方には、不動産の賃貸営業はおすすめできません。
不動産賃貸の方は忙しい
不動産の賃貸物件の営業は忙しい傾向があります。
なぜなら、賃貸物件は定期的な入居者の移動があるため、営業の機会が継続して発生するからです。
不動産賃貸の営業は以下の点で忙しくなります。
- 常に新規の入居者を探す必要がある
- 住居者のクレーム対応等のフォローが必要
- 繁忙期と閑散期の業務量の差が大きい
実際、厚生労働省が調査した「所定外労働が必要になる理由」の中でのトップ3である下記3点は、全て不動産賃貸の営業に該当すると考えられます。
- 業務量が多い
- 仕事の繁閑の差が大きい
- 顧客からの不規則な要望に対応する必要がある
引用元:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/0000136357.pdf
不動産賃貸の営業は、忙しくなるのが当たり前と考えてもいいでしょう。
特に人気エリアの不動産会社では、賃貸物件の空室期間を短くするために、長時間勤務の営業を強いられる場合もあります。
営業時間が終わった後に事務処理等をしていれば、自然と残業時間も長くなるでしょう。
このような過酷な労働環境が、賃貸営業の忙しさにつながっているのです。
不動産賃貸の営業は忙しいわりに給与が安い
忙しい反面、不動産の賃貸営業は給与水準が決して高くありません。
一般的に売買よりも賃貸の方が低収入となる傾向にあります。
賃貸営業の報酬は、主に仲介手数料と更新手数料から成り立っています。
不動産販売価格と賃料に大きな差がありますので、、その金額は売買物件の手数料に比べると低額です。
また、物件案内のために多数のお客さんの対応をしていると、拘束時間も長くなってきます。
結果として、長時間労働に見合った報酬を得られていないケースが多々あります。
賃貸営業には大変な部分が多いにもかかわらず、適正な賃金が得られているか疑問です。
実際、ヤフー知恵袋を見ると、1日15~16時間勤務で有給もとれずに、月25万円という方がいらっしゃいました。
勤務時間:朝8時~夜11時で15~16時間勤務。月末は12時を越えて、それから2時ぐらいまで皆でご飯を食べに行きます、反省会。
(中略)
休み:週2回不定期、繁忙期は週1回 契約が少なければ出社 有給は葬式のみ
月収は宅建手当て込みで25万で昇給は店長になるまでほとんどないです。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1055028190
この方の会社だけかもしれませんが、勤務実態と給与が見合っていませんね。
ですので、忙しさに見合った給与がほしい方には、不動産の賃貸営業は「やめとけ」となります。
賃貸営業ではスキルや知識等が身につきにくい
不動産の賃貸営業では、スキルや知識の習得が売買営業に比べて難しい側面があります。
賃貸営業は物件の内見案内が主な業務であり、契約や法務知識は物件管理スタッフが担当することが多いためです。
したがって、最低限の営業スキルがあれば、それほど高度な専門知識は必要とされません。
一方の売買営業は、買い手と売り手の調整など複雑な局面があり、法律や税務、資産運用などの知識が重要視されます。
マイホームは高い買い物ですので、セールストークも必要になってくるかもしれません。
こうしたことから、賃貸営業では自身のスキルアップを図りにくく、専門性の高い人材になれない側面があります。
やりがいを感じにくい環境にあるとも言えるでしょう。
忙しいわりにスキルアップができない環境であれば、「不動産賃貸の営業はやめとけ」と言わざるを得ません。
まとめ:忙しいのが嫌なら不動産の賃貸営業はやめとけ
「忙しいのが嫌なら不動産の賃貸営業はやめとけ」という結論になりました。
忙しさに見合うだけの給与やスキルが得られればいいのですが、賃貸の営業であれば、それも難しいかもしれません。
長い残業時間で体を壊すようなことがないよう、「不動産の賃貸営業はやめとけ」と言っておきます。